ディスクの暗号化技術

 ロックを解除するパスワードを入力しないかぎり,ドキュメント,ファイル,およびデータは暗号化されたままになる,というのが基本的な概念。 したがって,PC やノート PC が盗難に遭っても,犯人はデータを読むことができず,保存されている機密情報は保護される。


ファイルコンテナ
 基本的に暗号化された zip ファイルのような動作をする。 1つのファイルのように見えるが,暗号化パスワードを入力すると,ドライブとしてマウントされる。 それにファイルをコピーしたり,ほかのドライブ同様にファイルにアクセスできる。 アンマウントしたり,コンピュータを再起動すると,コンテナがクローズされて暗号化された状態になる。 ファイルコンテナはほかのファイルとまったく同じで,移動やコピーや削除ができる。 ファイルコンテナはメインのハードディスクに置いたり,フラッシュメモリドライブ上で使ったり,電子メールで送信することもできる。


非システムパーティションあるいはドライブ
 補助パーティション全体や,OS がインストールされていないパーティションやドライブを暗号化する。 内蔵 HDD,USB フラッシュメモリドライブ,SSD ドライブなど,各種ストレージデバイス上に置くことができる。 ファイルコンテナ同様,暗号化されたドライブやパーティションはあらかじめマウントしておかないと,アクセスできない。


システムパーティション/ドライブ全体
 システムパーティションもしくはドライブを完全に暗号化できる。 個人の書類に加え,ファイルおよびデータがすべて保護される。 これにはブラウザの履歴,ネットワークやシステムのパスワード,一時ファイル,キャッシュ,ハイバネーションファイル,スワップファイルなど,ほかの2つの手法では保護できないものも含まれる。 最も複雑な手法なので,ドライブやパーティションを修正しなければならない場合もある。


CryptoNAS
 Linux ベースの NAS サーバーで,一緒に利用するドライブを暗号化する。 LUKS ボリュームを使って暗号化されたディスクパーティションを作成するため,これらには Linux でも Windows でも FreeOTFE 経由で直接アクセスすることができる。 Web ベースの GUI を使い,暗号化パスワードで暗号ボリュームを作成し,マウントできる。 そのボリュームにはネットワーク内のコンピュータ上で Samba(Windows)共有経由でアクセスできる。 CryptoNAS 共有には,Samba 共有をサポートする Linux や Mac OS X などの各種 OS 経由でも,アクセスできる。 この NAS サーバをアンマウントもしくは再起動すると,暗号化パスワードを入力するまで暗号ボリュームはロックされる。


DiskCryptor
 ディスク暗号化技術ソリューション,使用中のドライブを暗号化するのに便利。 システムパーティションや CD/DVD を含めてディスク全体を暗号化する,パーティションが空である必要はない。 システムやブートパーティションでも,データがある状態のまま,ドライブやパーティションを暗号化できる。 対応 OS は Windows,ファイルコンテナを作成することもできない。


FreeOTFE
 実行時に暗号化を行うソリューション。 メインのユーティリティで,最も便利な暗号/解読テクニックを提供する。 ファイルコンテナを使って,暗号ボリュームを作成できる。 システム以外のパーティションやディスク全体を暗号化することもできる。 隠しボリュームを暗号ボリューム内に作成することもできる。 しかし,OS がインストールされたパーティションを暗号化することはできない。 対応 OS は Windows 000 から 7 まで,Linux(限定的)。

FreeOTFE Explorer
 フラッシュメモリなどの各種ポータブルドライブでの使用が念頭。 管理者権限がなくても,接続したすべてのコンピュータの暗号ボリュームにアクセスできる。

FreeOTFE4PDA
 ディスク暗号化技術が各種 Windows Mobile PDA でも使えるようになる。


TrueCrypt
 最も人気の高いオンザフライ暗号化技術ソリューションで,そのサイト単独からでも1,600万回近くダウンロードされている。 ファイルコンテナ,非システムパーティションあるいはドライブ,システムパーティション/ドライブ全体の3種類の主要暗号化手法をサポートする(ただし,サポート OS は Windows だけ)。 これらの手法には,それぞれ隠れたインプリメンテーションがあり,二重に保護してくれる。 対応 OS は Windows 7/Vista/XP,Mac OS X,Linux。



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