MSN Hotmail ホットメール

マイクロソフト社のウェブベースの電子メールサービス。 元はウェブベースのメール・プロバイダーで,驚異的にヒットし,1998年1月にマイクロソフトが買収した。 現在は MSN ブランド,パスポート・コム ドメインのもとでサービスを提供している。 CAPTCHA と呼ばれるボット対策システムを装備。
 アカウント数は,2002年11月370万,2003年10月450万。 ユーザーの81.1%のがシングルアカウント。 内訳は,学生 31.4%。 接続は,ADSL 53.9%,CATV 14.7%,FTTH 7.5%。 SmartScreen Technology の導入後半年間で,迷惑メールが約6割減少した。

サイト:http://www.hotmail.com

 2002年1月24日管理方法の変更が発表された。 それによると,30日間(従来は45日間)サインインしなかった場合 Hotmail の受信メール,フォルダー,アドレス帳の内容が削除されアカウントが無効になる(Passport アカウントは有効)。 その後,90日以内にサインインを行なえばアカウントは再び利用できるが,サインインをしなかった場合は(合計120日利用しなかった場合)アカウントは削除され,Passport アカウントも利用できなくなる。
 POP3 メール取り出し機能は,2002年7月16日から無効になる。
 2002年9月18日,ジャンクメールをせき止めるためスパム対策技術会社の Brightmail と提携。

 2002年4月25日,クッキーベースのリプレイ攻撃と呼ばれる攻撃に対し,数種類のツールをユーザーに提供しているとコメント。 このシステムではクッキーがパスワードよりも重要な役割を果たし, ブラウザーのクッキーファイル(MSPAuth と MSPProf)があればパスワードなしでアクセスできる。 サインイン時に「サインインしたままにする」というオプションをクリックすると,前記のクッキーが書き込まれ,ユーザーはメールをチェックするたびにパスワードを要求されるという煩わしい手間から解放される。 FBI はホットメールはアカウント利用者の身元を確認せず,特定の日時に特定のコンピューター上で特定のユーザーが使用したアカウントの情報も提示することができないとしている。 また,ユーザーが使った証拠を意図的に消すことも可能だと言われる。
 2003年10月15日,フィンジャン・ソフトウェア社は,重大なセキュリティー上の欠陥をみつけ,すでに修正は完了したと発表。 クロスサイト・スクリプティング脆弱性によるもので,ユーザーのファイルや個人情報にアクセスしたり,ネット上に公開でき,アドレス帳を利用してワームを拡大させることも可能。 詳細は,ネット経由でプログラムをダウンロードして実行する『アクティブXコントロール』を監視するアクティブ・コンテンツ・フィルターが適切に働いていなかったため。
 2003年12月2日,リニューアルされ,迷惑メール管理機能とウイルスメール検知機能の強化,サインイン時に新着メールを表示する Today 表示の追加などデザインの変更がされた。 SmartScreen Technology がバックエンドで動作し,迷惑メールは,受信トレイから新設された『迷惑メール』タグをクリックすれば全ユーザーが事例を報告できる。 今後2〜3週間ごとにデータの更新がされるらしい。 すでに Brightmail の迷惑メールフィルタを導入しており,今後は併用される。 UI は Office シリーズなど統一感のあるものにされ,Longhorn や Office 製品との連携を強く意識しているらしい。
 2004年6月,機能を強化すると発表。 7月以降,ウイルス駆除機能や容量拡大など順次行なう。 McAfee Security の対ウイルス保護機能を実装し,送受信されるメールをスキャンし,ウイルスが添付したメールを自動的に削除する。 メールボックスの容量は2004年夏以降,無料版では 2MB から 250MB に,有料版では 10MB から 2GB に拡大。 メール1通の添付ファイル容量も,無料版で最大 10MB,有料版では最大 20MB に拡大される。 有料版の名称は『Hotmail 追加容量サービス』から『Hotmail Plus』に変更,4段階(アメリカ)のサービスを一元化する。 11月19日から hotmail.co.jp の提供を開始。 メールボックスの容量はアドレス取得後30日間は 25MB で,以降も継続して利用する場合は 250MB に拡張される。 12月20日,トレンドマイクロのアンチウイルス技術を採用したらしい。 これまでマカフィーの技術を採用していたが,今後,同技術の利用対象はホットメールの有料サービスに縮小する。
 2005年5月26日,スパムメールを排除し,合法的なメールの送受信をサポートするためのサービス MSN Postmaster を発表。
 2006年11月15日,保存容量を 1GB に拡大し,2年以上前に取得されたアカウントの有効期限を30日から60日に延長すると発表。
 2007年5月7日,Windows Live Hotmail としてサービスを開始。
 2009年2月6日,幾つかの変更を行ったと発表。 必要に応じてストレージ容量が増えていくようになり,メール作成時にワンクリックで地図や映画の時間などの情報を追加できる機能も盛り込まれた。
 2010年5月17(?)日,iPad で利用できない問題が見つかった。 Microsoft は Windows Live ブログでこの問題を認め,対処を表明。
 2011年2月3日,自分のメールアドレスと全く違ったエイリアス(サブアドレス)を持てる機能を導入。 年に5個まで追加でき,合計で15個まで持てる。
 2011年6月30日,アップデートし,ローカルストレージを利用したキャッシング,プリローディング,非同期通信の3つの技術を使って高速化したと発表。 Internet Explorer 9 などの HTML5 をサポートするブラウザでは,より高速に利用できる。
 2011年7月,友人のアカウント乗っ取り報告機能を導入するとともに,安易なパスワード利用を禁止するなどの対策を打ち出した。 友人のアカウント乗っ取り報告機能は,迷惑メールを受信した友人が本人よりも先に乗っ取りに気付くケースが多いことに着目して導入した。
 2011年10月3日,新機能を追加すると公表。 追加される機能は,メールで溢れる受信トレイから重要なメールを見つけやすくすることに焦点を当てたもの。受信トレイから不要なメールを減らす『グレーメール管理』と,重要なメールを目立たせる『メールへのフラグ付け』による実現を目指す。


MSN Extra Storage
 MSN の有料の E メールサービス。


MSN Hotmail Plus
 2004年7月22日より提供を開始した,MSN Hotmail の有料・機能強化版。 メールボックス容量 2GB,メール1通あたりの添付ファイル容量 20MB。


MSN Postmaster
 2005年5月26日に発表されたサービス。 大量の同報メールなどを配信している企業・団体(バルクメール送信者)や ISP, Eメールサービスプロバイダーなどを対象に,MSN Hotmail ユーザーへメールを送信する際の注意事項,ガイドライン,諸問題に対するソリューションなどを提供。 Sender ID など Microsoft が力を注いでいるスパム対策を補足するサービス。


Quick Add
 Microsoft が2009年7月9日に発表した Hotmail の新機能。 Hotmail のメール作成画面に検索エンジン『Bing』を組み込み,検索結果をメールに挿入できるようにした。


Smart Network Data Services
 MSN Postmaster に含まれるサービスで,ISP に対して,MSN Hotmail に送信されるメールの様々な特徴をレポートする。



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