HyperTransport

 AMD が開発した非常に高速・高性能なポイント・ツー・ポイントの電子回路向け接続技術。 物理インタフェースは Dolphin Technology との共同開発による。 以前は Lightning Data Transport(LDT)と呼ばれ,AMD チップをベースとしたマルチプロセッサー・サーバーの新しい入出力方式として開発された。 その後,ほかにも応用ができるとみなされ,無料でメーカーにライセンス供与され,シスコシステムズやサン・マイクロシステムズ,マイクロソフトなどの企業が,この技術に注目している。

 ボックス内での利用を前提とし,電子機器内にある各種の IC チップに独自の転送経路を割り当てあて, 入力経路と出力経路を別にし,I/O 当たりの帯域幅をより広くすることによって,データ転送を高速化しようという技術。 ノースブリッジ〜サウスブリッジ間などの IC 間を Point to Point で接続, 最大転送レートは双方向4ビット幅で 1.6 GB/sec(上り下り各 800MHz),16ビット幅で 6.4 GB/sec。 しかし,信号干渉などの要因から,いくつかのマザーボードではバス幅,バス周波数を抑え,16ビット幅 1.2GHz 駆動,1.6GHz 駆動 8ビット幅,ということが行われている。 PC 内部のバスやネットワーク機器,通信機器内部のチップにこの技術を用いることで, 従来製品に比べて最大24倍も高速に通信することが可能といわれる。 また,デイジーチェーン機能により,複数の HyperTransport 入出力ブリッジを1つのチャンネルに接続し, 各デバイスを数珠状に接続することができる。 1チャンネルあたり最大32個のデバイスを接続でき, バス幅やバススピードが異なるコンポーネントを混在させることも可能。 高性能 PC とサーバー向けとして開発がスタートし,その後ネットワーク機器や通信機器など,PC 以外の機器向けでの有用性が見込まれた。 AMD の Opteron や Athlon 64 搭載の PC,Transmeta の Efficeon ベースの PC,Microsoft の Xbox,Apple の Power Mac G5 ,Ciscoのルーター製品,IBM や Sun Microsystems のサーバ製品などで採用されている。

 2001年2月14日,AMD の次世代システムバスアーキテクチャの開発と,採用を促すために100社以上のパートナー企業と協力していることを発表。
 2003年9月,VIA Technologies は分析ソフトを発表,プロセッサとチップセットとの間のバス周波数(MHz)とバス幅(ビット)を計測できる。


HyperTransport Release 2.0
 HyperTransport Consortium が2004年2月10日に発表した規格。 プロセッサーと周辺回路やメモリーをつなぐバスとして用いられている。 1.0/1.2/1.4GHz のクロックレートをサポートし,双方向 32bit 構成で帯域幅は最大 22.4GB/秒。 バス幅は同じで,片方向 2,4,8,16,32bit で,これまでの HyperTransport の電気仕様との下位互換が保たれている。
v1.0 に比べてデータ転送速度がおよそ75%向上し,PCI Express をサポートしている。



HTX

 HyperTransport Technology Consortium が2004年11月9日に発表した,HyperTransport 接続の拡張コネクタ仕様。 Extended ATX マザーボード用に設計され,1U や 3U といったライザーカードを用いたシステムでも利用可能とされる。 ドーターカードなどによるシステムの拡張を可能にするもので,8または16bit,800MHz の HyperTransport で接続し,1.6GB/sec,低レイテンシを実現。 動作電圧は12Vと3.3V。マザーボードとドーターカードは4層 PCB 基板で製造可能。


InfiniPath HTXアダプター
 PathScale が開発した,クラスタ接続に有用という HTX アダプタ。 HyperTransport と InfiniBand 4X を相互に変換する製品で,カードのサイズは既存の PCI 拡張カードと同じ。



HyperTransport Technology Consortium ハイパートランスポート・テクノロジー・コンソーシアム

 2001年7月24日に設立された,HyperTransport 普及のためのコンソーシアム。 参加企業は180社以上で,AMD,API NetWorks,Apple,Cisco Systems,nVIDIA,PMC-Sierra,Sun Microsystems, Transmeta などが発起人として参加。
サイト:
http://www.hypertransport.org.



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