fingerprint 指紋

 指紋は生涯変わらず,パスワードより遥かに複雑で,盗まれてもまねをするのが難しいのが特徴。 欠点は,再設定ができないこと。 また,小学生から中学生などの年代は指が急成長して,スキャナーが本人であることをすぐには識別できなくなってしまう。
 指紋のデーター化はセンサーで読みとった静電気・光の反射・温度違いなどから, 線の切れている場所,交差点数と相対的な位置などが用いられる。 またセンサーに接触すると変形することと体温が,ゴムやシールなの偽造品を区別する鍵となっている。
 これは,指の表面の指紋を読み取っていたため,肌の乾燥や多汗が原因で,1%程度のユーザが利用できないのが欠点。 真皮指紋認証センサーでは,表面よりも下層にある指紋を読み取るため,乾燥した指やケガがあっても確実に認証できる。

 面白いことに,指紋データーを個人のカードで管理しようとする発想は,開発側から生まれた。 これは指紋が犯罪捜査に使われてきた実績から,銀行が指紋データーを管理すると顧客が反発するだろうと思われたからである。 現実には,指紋を採られる事への抵抗は少なく,むしろ指紋センサーに触ることへの抵抗が大きかったことである。 アメリカでは学校の図書室の本の貸し出しや出席確認など,カフェテリア以外の用途にも応用している。 スクールバスにスキャナーを設置して乗り降りの記録をとる案も検討されている。
 2002年5月14日,2種類の方法によるゼラチン製の「ゴムの指」で70〜95%の割合でだませたと発表された。 方法は,実際の指から形をとる方法と,指紋を電子的に処理しエッチング加工するもの。 今後は,温度(体温),抵抗値,色の変化,心拍などのセンサーを追加する必要があるとしている。 2002年11月18日,HP 社は,指紋による認証システムを内蔵した PDA を発表した。
 2004年12(?)月,NCR(アメリカ)は,コロンビアのバンカフェ銀行において,指紋認証のみで現金を引き出せる ATM を設置し,正式にサービス提供を開始したと発表。



指紋認証システム

 日本では三菱商事などが供給している。



指紋読みとりチップ

 1999年 NTT が開発した,指紋の読みとり,認識を一つの LSI こなすチップ。 チップの表面に軽くふれるだけで,あらかじめ登録してある指紋と同一かどうかを 0.5 秒で判定できるらしい。 誤認率は 0.01〜0.1%と実用レベルと達成しているらしい。 ワンチップ化により,消費電力と価格を従来の10分の1にできるらしい。 技術的には,回路を二段重ねにし,上を指紋の読みとり,下を認証回路にしてある。



指紋スキャナー,『FIU-700』

 ソニーは2000年5月19日(米国時間),パスワードや他の先進セキュリティー機構に代わる認証技術として, 新しい指紋認証デバイスを発表した。 これクレジットカード大で,ネットワーク接続やコンピューターの利用, 個々のアプリケーションの利用などに際して利用者を指紋で認証を可能にする。 このデバイスは USB ポートなどを介してコンピュータの周辺機器として使用され, Windows 98 または Windows 2000 で利用できる。 以前の製品では指紋がネットワーク上に保存されていて,ハッキングされる恐れがあったが, FIU-700 では指紋がデバイス自体に保存されるようになったため,より安全性が高いと言われる。



グミの指

 2002年に横浜国立大学の松本勉教授とその研究室の大学院生たちが,バイオメトリクス方式の指紋スキャンシステムを簡単にだませることを実証した物。 本物の指と水分含有率が近い。



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