Enterprise Resource Planning(ERP) 統合基幹業務システム,企業資源計画,統合(基幹)業務パッケージ
要員・設備・資材・資金・情報など・企業のすべての経営資源を効率的に計画し,管理するマネジメント・システム。
企業全体を経営資源の有効活用の観点から統合的に管理し,経営の効率化を図るための手法・概念。
または,それを実現するための統合型(業務横断型)パッケージソフト。
迅速な意思決定や変化への柔軟な対応のために,数多くの部門別情報システムが作られ,実際に企業内でその役割を果たしているが,部門別情報システムでは変化への対応をしにくい。
また,業務プロセスを大きく組み替えると,最初から情報システムを構築していかなければならない場合もある。
これに対し ERP では,企業で行う基幹業務のすべてを発生時点から1つのデータベースで一元管理するか,会計・販売などの個々のシステム間で連携する設計により統合的に管理する。
これにより,受注・販売・生産などの業務での個別処理は,入力時点で即時に会計情報に反映・参照できることができることが大きな特徴。
1つの伝票処理で,関連するすべての部門の情報が一度に変更され,それらが要約された会計情報からは,その内容の詳細を辿ることで,業務情報のそれぞれの処理を参照できる。
業務効率が上がるとともに,スピーディな財務会計や管理会計の実現,リアルタイムな事業内容の把握による経営者のタイムリーな意志決定が実現する。
ただし,パッケージは平均的なユーザーを想定したもので,そのまま導入しても,同様に導入した競合相手以上に競争力を上げることには繋がらない。
一方,カスタマイズを加え過ぎると,コストが増え,特性である早期導入,コスト削減に反するようになる。
1980年ごろこの概念を処理するシステムが汎用機の上に構築され,最初の ERP パッケージも汎用機用だった。
1980年代後半からのダウンサイジング化の流れを受け,1990年代初めにクライアント/サーバ・システムで動作するERPパッケージが誕生。
最近は,モジュール間でインターフェースが統一され,モジュール同士を自由に組み合わせることができ,外部との接続のためノインターフェースが用意されている製品が多い。
カスタマイズは各種パラメータやテーブルの設定で変更できるようになっており,業種や業務に対する各種テンプレートが用意された製品もある。
代表的な ERP パッケージとしては,R/3(SAP 社),PeopleSoft(PeopleSoft 社),Oracle Applications(Oracle 社),BAAN IV(Baan 社)などがある。
ただし,パッケージにより得意とする業界や企業規模が異なるため,選定には注意が必要である。
2003年の時点では独 SAP 社が最大手で,ピープルソフト社とオラクル社が2位争いを続けている。
New RRR
ウッドランド(現フューチャーアーキテクト),NTT 東日本,キヤノンシステムソリューションズの3社によって共同開発された純国産の ERP パッケージ。
特長は,製造・販売・会計情報の一元管理によりスピードが優れている,
情報の粒度が非常に細かく,経営にとって価値の高い情報資産が形成できる,
どこにどのようなデータがあるかという情報が公開されているため,BI ツールとの連携がスムーズに行える,など。
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