Expanded Memory Specification(EMS)
Lotus/Intel/Microsoft-Extended Memory Supecfication(LIM-EMS)

 アメリカの Lotus,Intel,Microsoft の3社が決めた DOS 用のメモリー拡張法(規格)の一つ。 提唱した3社の名前から LIM EMS 仕様とも呼ばれる。 リアルモードの 86系 CPU が直接アクセスできるメモリ空間が 1MB に限られることから,より多くのメモリを利用するために考案された。 1985年の COMDEX/Spring で発表された。
 メインメモリ(最大 640KB)以降の領域にページフレームと呼ばれる 16KB 単位の“窓”を設定し,拡張メモリー(EMS メモリー)の一部をこの窓を通じてアクセスする。 窓から見えるメモリー領域を切り換えことで多くの EMS メモリーを利用できる。 Config.sys と Autoexec.bat を調整するとメモリ配置を変更できる。 286 までの CPU ではハードウェアによるサポートが必要なため,EMS 対応メモリボードが用いられた。 386 以降の CPU ではソフトウェア(EMM386ドライバー,Memory-PRO386 など)により,1MB 以降のプロテクトモードメモリーを EMS メモリーとして利用できる。
 ジャストシステムの一太郎 Ver.4 や Lotus l-2-3 が対応したことで有名になったが。 その後,多くのアプリケーションが対応し,処理速度を上げたり,より大きなデータを扱うことができるようになった。 また ATOK や VJE などの日本語入力 FP は EMS 領域に常駐部分を移すことができるので,不足しがちな DOS のメインメモリの節約にもなる。



Virtual Control Program Interface(VCPI)

 Phar Lap Software 社と Quarterdeck Office Systems 社が中心になって開発した EMS の拡張規格,またはそのインターフェース。 最初は各社が独自の DOS エクステンダーを開発していたため,それぞれのアプリケーションで互換性がなかった。 そこから決められた DOS エクステンダーの必要最低限の API。 EMS ドライバーと DOS エクステンダーの間で,メモリーを食い合わないように管理する。 拡張メモリの管理をー元化することで,仮想 EMS ドライバや DOS エクステンダなど, MS-DOS 上からプロテクトメモリを利用するソフト間でのメモリの競合を避け, EMS とプロテクトモードアプリケーションを共存させる。 ただし,リソースの管理そのものは EMS ドライバーと DOS エクステンダーがそれぞれに行う。



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