Cyrix Corporation
1988年に創立されたベンチャー企業,ナショナルセミコンダクターに買収された後,1999年8月に VIA Technologies に売却されている。
当初,x86用のコストパフォーマンスの高い浮動小数点プロセッサーでメジャーになり,
その後アップグレードスタイルの CPU で有名になった。
アップグレードは,Intel が 486 用に発売した ODP が有名だが,Cyrix は,その OEM 向け版ともいえる,386 の設計で 486 の性能をというスタイルの製品でスタートした。
この OEM 版がエンドユーザーの間でちょっとした改造ブームを巻き起こした。
その後は,既存の CPU と差し替えるだけのリテイル版のアップグレード CPU もリリースされている。
互換路線はその後,486DX2 互換に受け継がれ,さらに Pentium 対抗の M1 アーキテクチャで作られた 5x86 と 6x86 が話題となった。
5x86 まではノートを中心に採用製品がリリースされ,Pentium よりも高速といわれる 6x86 も Compaq や AST が採用を表明した。
Cyrix 社は 486 時代から効率のよいキャッシュを採用する傾向がある。
また同社は生産工場を持たず,CPU の研究開発と設計のみを行い,生産は他社の工場での OEM 生産による。
6x86 は IBM と NEC で生産されたらしい。
ホームページ:http://www.cyrix.com/
Cx486DX2
Cyrix 社の 486DX2 互換チップ。3.4 V 駆動。
66 MHz を搭載した機種にはエプソンの VD466R (初代 Vividy )がある。
Cyrix 5X86
Cyrix社 の Cyrix 5X86 は i486 ピン互換の CPU で,Pentium 75MHz 以上の演算性能を持っている。
Cyrix 6X86 で利用された分枝予測などの高速化技術を取り入れて高速化を行なっている。
厳密にいえば i486 完全互換ではないので,5X86 に対応していない i486 用マザーボードで使用すると問題が起こる可能性がある。
なお,i486 用マザーボードの中には BIOS のアップデートを行なうだけで 5X86 に対応できるものもある。
6X86 / Cyrix 6X86
Cyrix 6X86 は Pentium ピン互換の CPU,開発コードは M1。
分岐予測などの高速化技術の採用で,同一クロック周波数の Pentium プロセッサよりも高速化されている。
同社は OEM 専用の商品との立場をとっている。
実際は Pentium 用のマザーボードでも BIOS を書き換えれば良いらしい。
6x86 は32本のレジスターを装備しているが,プログラムからは8本しか見えない。
命令間でレジスター依存が発生しそうになると,32本のレジスターを再度割り当てることで,
レジスター相互を回避している。
Cyrix 6x86MX
Cyrix が開発した Pentium Processor with MMX Technology,Pentium II 対抗のプロセッサー。
開発コードは M2。
MMX Technology を採用し Socket 7 互換である。
233 MHz 版はコア電圧 2.9V で,66 MHz×3.5 で動作する。
1999年9月に MII-333 が発売,ベースクロック100MHz に対応した。
スーパーパイプライン
Cyrix 社の 6x86 が実装している7ステージのパイプラインの呼び名。
同社は,6x86 は Pentium より高度な分岐予測が可能なので,
ペナルティの発生する頻度は低いとしている。
Media GX
Cyrix が開発した x86 互換マイクロプロセッサの1つで,6x86MX の後継。
低価格 PC をターゲットに,ビデオとサウンド,ノースブリッジを CPU 内に統合した。
現在は情報家電向けのファミリーが発表されている。
Cyrix III 650/667MHz
2000年11月30日に発表された,バリューPC 向け Socket 370 互換プロセッサー,開発コードは Samuel 1。
当初開発を行っていた IDT では WinChip 4 という商品名を予定していた。
製造プロセスは 0.18μm,FSB はそれぞれ 100 と 133MHz。
L1キャッシュは 128KB で,MMX,3DNow!に対応する。
VIA CyrixIII 700MHz 版
2001年1月発表,0.18μルール で製造され,Socket370 に装着可能。
L1 キャッシュ 128KB を内蔵。
FSB は 100/133MHz がある。
MMX と 3DNow! といった拡張 3D 命令セットにも対応。
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