cathode ray tube(CRT) 陰極線管

 パソコン関係ではブラウン管と同じ意味で使われる。 CRT ディスプレイのことを単に CRT と呼ぶこともある。 CRT は半導体製品全盛の今でもなお現役で活躍している真空管の1つ。 CRT の奥に電子を発射する電子銃があり,この電極に高電圧をかけて電子を放出させる。 放出された電子が表示面のガラスの内側に塗られた蛍光体に衝突すると,蛍光体が発光する。 対応年数は10年前後,明るさは液晶式の4倍以上で,明暗をくっきり表現できるのが特徴。 1997 年の時点ではデスクトップパソコンのディスプレイは,明るさや画面サイズや応答速度,複数の解像度への対応,価格などの点で,いまだに CRT ディスプレイが主流である。

 生産は 1994 年までは,日立が 60 %のシェアを占めるなど日本企業の独壇場であった。 その後,特に 15 インチ以下は海外の追い上げにあっている。 1996 年には台湾のメーカーが2割,韓国の企業が1割を占めている。 なお,1990年代初等は日本からアメリカへデハイレゾ管が安く輸出されていたが,国内向けは極めて高く設定されていた。 正面のガラスに微細を含んでおり,人体にとって有害だと考えられている。


CRT をうまく使うにはいくつかの注意が必要である。

1)接続ケーブルは良いものを使う。
 投げ売りされているようなものは信号の劣化(ゴーストが出るなど)が起こる可能性がある。

2)電源を入れてから少なくとも10分以上たってから作業にかかる。
 本当は30〜40分が望ましい。

3)ディスプレイのそばには磁力を持つものは置かない。



Shadow Mask シャドウマスク

 通常のカラー表示用のブラウン管では,ブラウン管内部にシャドウマスクという小さな丸い穴が規則的に多数開いた金属板が入っている。 シャドウマスクは,ブラウン管内部の電子銃から発射された電子ビームがシャドウマスク上の小さな穴を通って表示面の RGB それぞれの発光体にうまく衝突するような位置に配置されている。



Aperture Grille アバーチャグリル

 
トリニトロン管やダイヤモンドトロン管の内部には,アパーチャグリルという細い縦のスリットが開けられた金属板が入っている。 スリットの間隔は 0.25〜0.3 ミリ程度のものがよく使われ,このスリットが CRT 内の電子銃から発射された電子ビームを, RGB それぞれの蛍光体に正確に照射されるようにガイドする役目を担っている。



Grille Pitch グリルピッチ

 トリニトロン管やダイヤモンドトロン管の中にあるアパーチャグリルという金属板に開いているスリットの間隔のこと。 アパーチヤグリルピッチ,あるいは AG ピッチともいう。 シャドウマスクのドットピッチと同様に表示面の RGB の表示画素の間隔を示す数値。



Flat Square フラットスクウェア

 ブラウン管の表示面の形状を表わす用語の1つ。 フラットスクウェアブラウン管は,比較的平面に近い表示面を持つブラウン管のことで, フラットフェイスブラウン管と呼ぶこともある。



垂直同期周波数

 CRT ディスプレイでは,走査線と呼ばれる光の線を上下に動かすことにで画像を作り出している。 このように,走査線を上下に移動させることを垂直走査という。 この走査の適さを表わしたものが垂直同期周波数で,垂直走査周波数と呼ぶこともある。 ノンインタレース表示の場合,垂直同期周波数はリフレッシュレートと等しく, 一般的なインタレース表示の場合,垂直同期周波数はリフレッシュレートの2倍になる。



水平同期周波数

 CRT ディスプレイでは,走査線と呼ばれる光の線を並べて画像を措いている。 この走査線は,1つの光の点を左右に高速に移動することによって作り出されたもので,この光の点を水平に移動させることを水平走査という。 この走査の速さを表わしたものが水平同期周波数で,水平走査周波数と呼ぶこともある。 水平同期周波数は,解像度とリフレッシュレートによって,必要な値が決まる。



コンバージェンス

 CRT ディスプレイで,赤,緑,青の三原色のビームが同一のドットを構成するように調節すること。



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