A9

 2003年10月設立の Amazon.com の完全子会社。 著名なアルゴリズム研究者である元米 Yahoo! の Udi Manber 氏を招いて検索技術の開発を進めている。 Amazon.com の Web サイト向けに最高の Eコマース検索技術を開発し,それをサードパーティ企業にもライセンスする。 Search Inside the Book 技術もここで開発された。
サイト:http://a9.com

 2009年6月,携帯電話向けの画像認識技術を手掛ける SnapTell を買収。 SnapTell は,携帯電話のカメラで撮影した商品の画像を基に,オンラインでその商品の価格などを検索する技術を開発しており,iPhone や Android 向けアプリも提供している。


A9
 A9.com が開発したサーチエンジン,Eコマースに焦点を絞っているらしい。 2004年4月15日,ひっそりと公開テストを開始。9月15日,正式公開。 その後,Amazon.com は利用者を増やそうと,口コミ型のキャンペーンを展開。 A9 を利用した人々に狙いを定めて行なっている。
 2005年1月27日,企業や商店の電話番号を探せるイエローページ機能を追加。 住所や地図だけでなく,周辺の写真まで見られる。 そのために,トラックにデジタルカメラと GPS を積み,ニューヨークやロサンゼルスなど大都市を縦断し,主要な通りの連続写真を撮影しまくった。

 Web 検索を完全に Google に任せ,これに独自の機能とわかりやすいインターフェイスを備え,さらに Amazon との連携を強めている。 検索結果ページは3つの欄に分かれ,右から Google の検索結果,Search Within A Book の検索結果,検索キーワード履歴の順に表示される。 目的を持って本を探している人には便利なツールらしい。
 自分の検索履歴を見たり,レイアウトを変更できるなど,カスタマイズ性が売り物。 サイトを個人用にカスタマイズすれば,確かに検索結果の質は向上するが,そのデータを営利企業が保有するのは不愉快とする人々もいる。 Web と画像検索は Google が,書籍情報は Amazon.com が Search Inside The Book 機能から,映画情報は Internet Movie Database から,百科事典や辞書などの参照情報は GuruNet.com から提供され,これらの情報を A9.com がまとめて検索・表示する。
 検索ボックスの下に Search History(検索履歴)があり,顧客はそのユーザー名とパスワードを使ってサインインすると,検索履歴ボックスが A9 で実行された全検索をトラックする。 再度検索を行うには,ただハイパーリンクの用語をクリックすればよい。 この検索履歴は,表示したくないサイトを消したり編集できる。 本の検索結果は Amazon から提供され,search inside the book(本の中の検索)結果は,実際の本からスキャンしたページを見ることができる。 検索結果の URL の左に,そのページが以前に見たページかどうかが表示され,見たことのないページは「new」と表示され,見たことのあるページは,最後にそのリンクをクリックした日時が表示される。 Site Info(サイト情報)にマウスオーバーするとポップアップウィンドウが開き,Amazon の子会社の Alexa から Web サイトへの,トラフィックランク,このサイトにリンクしているサイト数,速度,オンラインに登場してからの期間が掲載されている。 ログインは Amazon.com のアカウントにログインしていることになる。 ユーザーインターフェースは A9 toolbar との連携を強めている。


ダイアリー
 アマゾンでユーザー登録すれば,A9.com での自分の検索履歴を見られる機能。


A9 Toolbar
 A9 をツールバーから簡単に使えるようにするソフト。 検索用語のハイライト,ポップアップ広告ブロック,Web 検索オプション,現在のサイト, Amazon,辞書,類語辞典,インターネット映画データベースなどの機能がある。 また,サイトについてのメモを簡単に残すことができ,同じサイトに戻って来ればいつでもそこにメモが残っている。 さらに,日記機能に入力したすべてが自動的に Web ページに保存される。



OpenSearch

 A9.com が2005年3月15日に発表した,検索結果を利用しやすくするための標準規格。 RSS 2.0 の上位互換にあたる XML ベースのフォーマットで,拡張された部分を除けば既存の RSS リーダーでもすぐに利用できる。 開発された背景は,第三者がサーチエンジンの検索結果を加工できないというデメリットを解決するため。 以下の3つの部分からなる。


OpenSearchRSS
 サーチエンジンの検索結果を XML フォーマットで提供する。


OpenSearch Description Documents
 サーチエンジンを特定するための XML ファイル。


OpenSearch Aggregators
 OpenSearch を表示するためのサイトやツール。



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